« 2008年戊子年新春法話 YouTube | トップページ | 島津斉彬に観る仏教の心 »

2008/01/02

2008年戊子年新春法話

母方に大叔母が居る。
彼女は私の第二の母とも言うべき存在。
独り暮らしをしているので、毎月通っていて、
大晦日にも必ず顔を出している。
お買い物やお話し、お食事を共にするのが常だが
今年は庭の樹木の剪定を行った。
恥ずかしい話だが、私は剪定などしたことがない。
私の父は庭弄りが好きで、剪定をよくするが
時には木を丸坊主に近くしてしまうので
剪定に対して少々偏見を持っていた。
そして、今回の剪定を行い
伸びすぎてしまった枝葉が良くないことをある程度実体感し
枝葉を切ることの大切さを知る。

今年の年初法話を考えるために、干支を調べ始めた。

2008年平成二十年は戊(つちのえ)子(ね)年。
この戊は草木が繁茂する姿を現し、
茂の草冠を除いた文字で、それをあらわしている。
子は孳の下の部分を取り出した文字。
孳とは生む。増やす。増える。
の意味を持つ。
戊も子も共に増えていくことを表す文字で
大いに繁盛していくという意味もあれば
いわゆる行きすぎた繁茂も意味することもある。
草木が繁茂することは大変素晴らしいことだが
時にはそれが行き過ぎると、逆に影を作り
さまざまな悪弊が生じてくる。
人間の手で植わったものは、ある程度繁茂したら、
剪定をしていく必要がある。
戊子の年は、何事も行き過ぎた部分を修正して行き
伸びすぎた枝葉を落とす年でもある。
戊には斧型の刃が付いた矛を意味する言葉でもあり
まさに繁茂しすぎた部分を剪定することも意味している。

放っておいても繁茂していく年だからこそ
自分自身のこと、
自分の周囲のこと
社会のことなど
行き過ぎた部分にメスを入れていくことこそ
この戊子年には大切なことと言える。

高家寺の本堂の左方には不動尊が
右方には弘法大師が祀られており
毎月28日に不動尊、21日に弘法大師の
月例行事を行っている。
般若心経秘鍵弘法大師は文殊菩薩の智剣を握っている。
不動尊も般若利剣を右手に執っている。
この般若の利剣こそが、この行き過ぎた世の枝葉を落とす剣。
不動尊と秘鍵大師を祀るおてらだからこそ
今年はしっかりと祈りを捧げて行きたい。

|

« 2008年戊子年新春法話 YouTube | トップページ | 島津斉彬に観る仏教の心 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 2008年戊子年新春法話:

« 2008年戊子年新春法話 YouTube | トップページ | 島津斉彬に観る仏教の心 »