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2006/05/15

『愛の讃歌 エディットピアフ物語』を観て

060514_185413_m 『愛の讃歌 エディット・ピアフ物語』美輪明宏主演演出。縁があって観にいくことができた。しかも高家寺を創建した二の丸殿が生まれ育った松本市で。

死して40年が経つというのにいまだに絶大な人気を誇るエディット・ピアフ。彼女の歌と愛に捧げた一生涯を、美輪明宏さんが見事に演出した作品。演技が進むごとに美輪さんにエディットの魂が遷ったかのようにすばらしい演技だった。ただただ感銘した。一緒に行ったカミさんは涙を流し続けた。舞台については、個人日記のほうでも記そうと思う。

この公演は、人の心の奥底に流れる感情というもののすばらしさと力強さを、芸術という息で表現したもの。小難しい理屈を抜きにして、心を揺さぶられる内容だった。技術ではない。その技術を動かす魂の奥底にあるエネルギーが大切なのだ。そのことを強く深く刻まれた思いだ。

ふと気づいた。高家寺にとって所縁の深い場所で、この物語を観させていただけたという事はとても意義深いものだった。二の丸殿はどんな思いで高家寺を建てたのだろうか。エディットの人生は人に何を訴えかけているのだろうか?人は一人では生きていけない。そして人は他者のために生きようとするときに、信じられないほどの力を発揮する。自分のためではない、他者のために生きるということが、実は自分自身を生きるということに他ならない。自分の心の奥底にある愛情の表現こそが、大きな力強いそして何よりも美しい生き方なのだということを知らされた。密教はこの奥底にある力を大切にする。そしてそれを芸術としても表現しようとしている。ここに大いなる連なりを感じた。

最後に美輪さんはただ一人、合掌をされていた。あの姿にビックリした。そこに菩薩の姿を見たのだ。

感謝感謝の舞台だった。

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