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2006/05/16

自分の師

師松長先生、故内海前官さまは、直接指導してくださった最大の恩人だが、その他にも多くを受け渡してくださった師がいる。その中の一人が三井英光先生。著作に『真言密教の基本―教理と行証』がある。最近、お気に入りで何度も読んでいる。修法をする際に本当に役立つ本だ。この本は自分の行が深まれば深まるだけ味わい深い好著だ。私も三井先生より、何度か教えを受けたことがある。聖天法・地蔵法・二巻抄(引導作法)・光明真言法・金剛頂経・五相成心観などを受け継いだ。数人で受けた伝授も何度かある。信仰に生きるそのお言葉には実に深く厚いものがあった。密教を目指す人にはこの本を手に入れて、ぜひ読んで欲しい。私も時折目を通している。

今、突然思い出した。仁和寺での五相の伝授のときは「胸の月輪は思いっきり大きくすれば良い。自分が可能な限り大きくすると良い。」という言葉。これは私の専門であったゆえに、逆に驚いた。自分が感じ取ったものを伝えることの大切さを目の当たりにした瞬間だった。

四国の先生の御自坊での伝授のとき、ご自分なりに工夫されたことを分かりやすく伝えてくださった。人数が四・五人という少人数であったことも大きなものを得たと思う。今でも、光明真言法は活用させていただいている。聖天法はまだ高家寺に入る目に、一年間毎日休まずに活用させていただいた。二巻抄は葬儀のときに使わせていただいている。本当に深く感謝している。

故三井先生も、そして師松長先生も、故内海前官さまも、多くの師により今の私がいる。ヒルティのように、著作の中で出会った方々も少なくない。そうした出会いを多くさせていただいたことに深く感謝している。

密教の分野だけではなく、自分の心の師をどんな分野でも探すことはとても大切なことだ。ダライ・ラマ14世は言う。「自分の師を探すのに12年かけても時間のかけすぎではない」と。

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