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2004/06/12

氏神

日本仏教の得度式では「父母」「国王」「氏神」に、今までの恩を感謝しお別れを告げます。また法相宗、華厳宗、真言宗や天台宗などの古い宗派では、神仏習合を当然とし、寺院境内もしくはその脇に必ずといってよいほど神社を祀っています。「氏神」とは何なのか・・・<BR>
昨年、高山の友人がと滋賀県長浜にある神社に訪れ、その帰り道に岐阜県各務原市の私のところに寄りました。話を聞いてみると、それは我が家のもともとの氏神さんでした。その後、不思議な出来事にあいつつも、久しぶりに我が家の氏神様にお祈りができました。このおかげで、国会図書館などでこの神社を調べているうちに、わが寺のことも調べることができ、今まで不明だった歴史も分かってきました。
また同時期に、家内は富士山に上りました。そのときは単なる富士山と思っていたのですが、それから富士を眼にする機会が、夫婦共に増えました。本来霞んで見づらい春先でもはっきりと見えることが度々。富士の雄大さに眼を奪われていたのですが、実はこれも前触れでした。
今年になっても富士山が気になっていたのですが、家内の祖母が亡くなり、「椿」にやたらと縁が出てきました。その葬儀の際に分かったのが、家内の実家の氏神様が「椿宮神明社サルタヒコ」と「コノハナサクヤヒメ」。すなわち富士山の神様でした。
今、お寺に訪れられる方々に時折「氏神」さまのお話をします。すると、氏神さんとご縁のある方が続出。おそらく今の私たちの役目の一つは、氏神様に眼を向けるように、促しをすることなのかもしれません。
氏神とは、産土(うぶすな)と表裏一体となっています。父方、母方、養子先、嫁ぎ先などさまざまな氏神様がいらっしゃると思いますが、自分にとってもっとも縁のある方をお祈りすることは、ある意味御先祖に対して祈りを捧げることにもなってきます。自分のルーツを探すためにも、また先祖のことを思い出し、先祖たちの命によってまた自分が生かされていることを知り、そしてその先に向かって歩んでいくためにも「氏神」探しをし、祈られることをお勧めします。(2004・6・12)

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