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2003/08/19

縁が心の扉を開く

妻が北海道の釧路に行きたがった。環境問題に取り組んでいるために、釧路湿原の視察のためであった。私は、時間的なこと、金銭的なことで躊躇っていた。
この6月に亡くなった祖父のことで、お盆の最中に母と妻と話しているうちに、祖父が20年前に数年の間、釧路の丹頂鶴へ餌を空輸していたことを思い出した。釧路湿原は深く縁のあるところであった。
ニュースで丹頂鶴の親子の姿を見て、「何かできるのでは」と感じた祖父は、当時ドジョウが豊富にいた濃尾平野から、丹頂鶴にドジョウを送った。日航も全日空もこのボランティア活動に協力をしてくれた。空輸代を無料にしてくれたのだ。祖父は「ドジョウおじさん」のニックネームを得た。子供であった私は祖父に着いて、名古屋空港や東山動物園によく行った。私の記憶にあるのはドジョウではなく、飛行機や動物園の風景である。

祖父は戦争から帰ってきて、小さな撚糸工場主となった。昭和40年前半で、50代半ばで隠居生活。経済活動から離れ、真清田字神社の七夕祭りの飾り付けや、このドジョウ捕りなどのボランティア生活を主な活動としていた。私は、外孫であったが、初孫であり、近所に住んでいたせいもあって、この祖父のボランティア生活を空気のように感じていた。 妻にボランティア仲間を選んだのも、この祖父の影響が多大である。そして、その妻が祖父のボランティア活動を再発見するきっかけを与えてくれた。 「釧路に行きたい」この気持ちが、今ふつふつと湧いてきている。妻の視察への思いと直感、祖父の生前のボランティア活動が一つに結びついた。縁とは不思議なもの。小賢しい頭で、躊躇していた私の心の扉を開いてくれた。理屈ではなく、その理屈を超えた何かが私を突き動かし始めている。おそらく近い将来に釧路に行くことになると思う。(2003/08/19)

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