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2003/06/02

意思と力

祖父が5月10日に享年92歳で亡くなりました。その際に祖父の兄弟たちとお話をさせていただいたのですが、祖父の家では男の人は代々35歳で亡くなっていたそうです。ところが祖父の父、すなわち私の曽祖父が93歳という長生きをしました。これはそれまでの祖父の家では別格の長命だったということです。すると不思議なことに祖父の兄弟たちもまた長生きをしています。
次男三男は35歳で亡くなったそうですが、長男は家を出たのですが94歳まで長生きしました。跡を継いだ祖父が四男で92歳でなくなりました。五男88歳六男86歳七男84歳は現在も存命です。ただし曽祖母の家系は特別長命な家系ではありません。
遺伝的なものというよりは、これはどうも思い込みなのではないかと祖父の葬儀の過程の中で感じました。自分たちの家系は長命だと思いこむと長命になり、短命だと思いこむと短命になるのではないでしょうか。科学的な根拠があるわけではありませんが、曽祖父が亡くなる前に亡くなった祖父の二人の兄弟は共に先祖代々の年齢である35歳で亡くなっています。一方、曽祖父以降の人たちは曽祖父の長命に皆が肖っています。一人の人の長生きがその後の人の年齢をも変えていく、年齢もまた、思い込み、あえて言えば遺伝というよりは意志の力で変化していくのではないかと感じています。
出世にしても何にしても最重要なのが意志の力。豊臣秀吉公が太閤にまで至ったのも強烈な意志の力。徳川家康公が江戸幕府を築いたのも強力な意志の力。良い悪いは別として、アレキサンダー大王、チンギスハン、ナポレオン、ヒトラーなど皆意志の力で権力を手に入れました。
真言密教では金剛サッタやアシュク如来を重要視しますが、それは金剛サッタやアシュク如来は意志の力を象徴するからです。イエスキリストにしても、マホメッドにしても、もちろん釈尊や弘法大師にしても、その意志は誰にも負けないくらい強力なものだったと思います。だからこそいろいろ進んで行ったのではないでしょうか。そしてこの意志の力が硬きこと金剛の如しということで、密教の仏たちには金剛いう文字が含まれているような気がします。
意志の力は年齢さえも変化させてしまう、このことを思うと意志をしっかり持つことが生きるうえでとても重要に感じてきました。

(平成15年6月2日)

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