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2003/04/23

仏さん

先日、最終電車で、次のような会話に出会いました。
A「おまえんちの奥さんは、
  こんなに遅くなっても怒らないのか?」
B「うちのかみさんは、かみさんだけど仏さんだからな。」
A「いいなぁ、うちのはまだ生きてるからなぁ・・・」
B「アメリカ人の奥さんよりはまだましさ」
そして二人は爆笑。
かなり強烈なジョークのやりとりでした。日本での仏さんという言葉には二通りの意味があります。一つは覚りを得たように怒らず穏やかな人のこと。もう一つは死んでしまった人のこと。また欧米では、かつてのウーマンリブを主導したアメリカ人の妻というのは最悪というようなブラックジョークがあるのですが、それを知っていて、仏をフランスに引っ掛けての話だと思います。
「仏」とは何なのでしょうか?言語的には、覚りを開いた人。歴史的には釈尊。日本のスラングでは上記のような人。「仏」と一口に言っても、いろいろな意味があります。
仏教も、本来は「釈尊の教え」でした。それが時代を経るうちに、釈尊から乖離して行った為に、釈尊を追うのではなく、釈尊の言葉の先にある「覚るための教え」「覚りの教え」を意味するようになってきました。それが日本において、ついに「死後の教え」「死者を葬る教え」へと変貌してしまったのです。これはもう仏教ではありません。仏教は「覚り」の教えです。「覚り」とは「気付き」をも意味します。これは死後ではなく、生きている者にとっての心の自由化です。このことを忘れて、仏教はありえないのですが、残念ながら日本の仏教寺院の多くにあるのは「死後の教え」「死者を葬る教え」ではないでしょうか。
電車の中でのジョークのやりとり。そこから本来の言葉の意味を改めて考えさせられました。「日常茶飯事に、秘密がある」と教えられてきましたが、そのことを実感させられた出来事でした。

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