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2003/01/21

ほどほどに

あるとても几帳面で完ぺき主義の女性が、幼い子供を残して自らの命を亡くしました。理由は、「自分が完全な母親として生きることができず、子供たちに迷惑をかけるから」ということでした。頼る人を見つけ出せず、自分自身を責め、自分自身を亡くすことで、周りの人たちに迷惑をかけず、そして自分も楽になりたいという思いの一心であったろうと想像される出来事でした。

人が完全であろうと努力することそのものは尊いと思います。宝石も磨くことがなければ、ただの石ころです。「ゆとりの教育」という堕落に象徴されるように、最近はこの自分自身を磨くことが、とても少なくなってきているように思えます。しかし、磨きすぎると石も宝石の部分までもが崩れ去ってしまいます。人も同じ。ある程度のストレスや義務、向上心は非常に大切なのですが、それが昂じると、自分自身を責め、それに苛み、苦しんでいくのではないでしょうか。そして行き過ぎると自分の生命そのものも傷つけてしまいます。

締め付けず、緩めすぎず、自分自身に対しても「ほどほど」にということが実に大切であると実感させられた出来事でした。自分自身を磨きつつも、決して行き過ぎないように心がけたいものです。

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